「会社を作ろう!」
その熱い決意を胸に、あなたは今、起業家としての人生の、新しい扉を開けようとしています。しかし、その扉の向こう側にある、具体的な道のりは見えているでしょうか?
「決意してから、実際に自分の会社が誕生するまで、一体どれくらいの時間がかかるのだろうか?」
インターネットで検索すると、「最短3日!」といった景気の良い言葉もあれば、「手続きに不備があって、1ヶ月以上かかってしまった…」という悲痛な声も聞こえてきます。一体、どちらが真実なのでしょうか。
この記事では、新宿で数えきれないほどの会社設立をプロジェクトマネジメントしてきた私たちが、その疑問に完璧な答えをお届けします。単なる手順の紹介ではありません。各ステップにかかる「リアルな時間」、多くの人がつまずく「遅延のボトルネック」、そして、そのすべてを乗り越えて「最短・最速で、かつ安全に」あなたの会社を誕生させるための、プロフェッショナルな視点からの実践的スケジュール管理術です。
第1章:会社設立の全体像 ― 2つのルートの時間差を知る
会社設立のスケジュールは、あなたが選択する「ルート」によって、大きく変わります。まずは、その全体像を比較してみましょう。
ルートA:ご自身ですべて進める「DIYルート」
想定期間:3週間~6週間(あるいは、それ以上)
書籍やインターネットで情報を集め、一つひとつ手探りで進めていくルートです。費用を抑えられるメリットはありますが、膨大な調査時間、書類の不備による差し戻し、手続きの待ち時間など、多くの不確定要素が潜んでいます。
ルートB:専門家と進める「プロフェッショナルルート」
想定期間:1週間~2週間
私たちのような専門家が、あなたの「プロジェクトマネージャー」となり、確立されたワークフローで、最短・最適な手順で設立をナビゲートするルートです。無駄な時間を徹底的に排除し、あなたは「経営者としてやるべきこと」に集中できます。
なぜ、これほどの時間差が生まれるのか。その理由を、具体的な設立のステップを追いながら、詳しく見ていきましょう。
第2章:【詳細解説】会社設立までの5つのフェーズとリアルな所要時間
会社設立は、大きく5つのフェーズに分かれます。各フェーズで「何を行い」「どれくらいの時間がかかり」「どこでつまずきやすいのか」を、具体的に解説します。
フェーズ1:設計フェーズ ― 会社の「魂」を決める(所要時間:1日~2週間以上)
すべての土台となる、会社の基本事項を決定する、最も重要な期間です。
- タスク1.1:基本事項の決定
商号(会社名)、事業目的、本店所在地、資本金の額、役員構成、事業年度など、会社の根幹をなす項目を決定します。
ボトルネック:ここで最も時間がかかるのが「意思決定」です。特に事業目的の定め方や、資本金の額の決め方は、将来の融資や許認可、税金に直接影響するため、安易に決めることはできません。DIYルートの場合、これらの調査と検討だけで、1週間以上を費やすことも珍しくありません。
プロの役割:私たちは、初回のヒアリング(1~2時間)で、あなたの事業計画と将来のビジョンを基に、法務・税務・融資の観点から最適な基本事項をその場でご提案します。これにより、数週間の悩みを、わずか数時間に短縮できます。 - タスク1.2:会社の実印作成
決定した商号で、会社の実印(代表者印)を発注します。
ボトルネック:インターネットの格安店では即日発送もありますが、しっかりした印鑑を作成する場合、手元に届くまで3日~1週間程度かかります。この時間を計算に入れておかないと、後の手続きが滞ります。 - タスク1.3:発起人・役員の印鑑証明書取得
設立に関わる全員の個人の印鑑証明書(発行後3ヶ月以内のもの)を準備します。
ボトルネック:平日日中に市区町村役場へ行く必要があります。多忙な創業メンバーのスケジュール調整が、意外な落とし穴になります。
フェーズ2:書類作成フェーズ ― 設計図を「法的な文書」にする(所要時間:1日~1週間以上)
決定した基本事項を基に、法的に有効な書類を作成します。
- タスク2.1:定款の作成
会社の憲法である「定款」を作成します。
ボトルネック:ここがDIYルートにおける最大の危険地帯です。インターネット上のテンプレートを安易に使うと、あなたの事業の実態に合わないばかりか、許認可の要件を満たしていなかったり、融資審査で不利になるような条文が含まれていなかったりする可能性があります。不備があれば、後の認証や登記の段階で差し戻され、大幅な時間のロスに繋がります。
プロの役割:私たちは、司法書士と連携し、あなたの事業に最適化された、法的に完璧な定款を1~2営業日で作成します。 - タスク2.2:登記申請書類一式の作成
登記申請書、役員の就任承諾書、資本金の払込証明書など、法務局に提出する十数種類の書類を作成します。
ボトルネック:一つでも記載ミスや、添付書類の漏れがあれば、申請は受理されません。DIYの場合、何度も法務局に足を運び、修正を繰り返すことになる可能性があります。
フェーズ3:公的手続きフェーズ ― 「魂」に命を吹き込む(所要時間:1日~3日)
作成した書類を基に、役所での手続きを進めます。
- タスク3.1:定款の認証(株式会社の場合)
作成した定款を、本店所在地を管轄する地域の「公証役場」へ持っていき、認証を受けます。
ボトルネック:公証役場は予約が必要な場合が多く、訪問までに数日かかることがあります。また、定款の内容に不備があれば、修正して再度訪問しなければなりません。
プロの役割:私たちは、公証役場との事前調整をスムーズに行います。また、「電子定款」に対応しているため、定款に貼るべき収入印紙代4万円が不要になるという、金銭的なメリットもご提供できます。 - タスク3.2:資本金の払込み
定款の認証後、発起人個人の銀行口座に、資本金を振り込みます。この通帳のコピーが、登記の際の重要書類となります。
フェーズ4:登記申請フェーズ ― 会社の「誕生日」の決定(所要時間:1日)
全ての準備が整ったら、ついに法務局へ登記申請を行います。
- タスク4.1:法務局への登記申請
本店所在地を管轄する法務局へ、すべての書類を提出します。この書類を法務局が受理した日が、あなたの会社の「設立日(誕生日)」となります。大安など、特定の日を設立日にしたい場合は、その日に合わせてすべての準備を逆算して進める必要があります。
プロの役割:私たちは、オンライン登記申請システムを利用するため、法務局の窓口に並ぶ必要がなく、よりスピーディーで確実な申請が可能です。
フェーズ5:登記完了までの待機フェーズ(所要時間:7日~10営業日)
登記申請後、法務局内での審査と登録作業が行われます。この期間は、DIYルートでもプロフェッショナルルートでも、短縮することはできません。登記が完了すると、会社の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)や印鑑証明書が取得できるようになり、晴れて法人口座の開設などの次のステップに進めます。
特別ルート:合同会社(LLC)という「特急券」
もし、設立スピードを最優先するなら、「合同会社」という選択肢もあります。合同会社は、株式会社と異なり、フェーズ3の「定款の認証」手続きが法律上不要です。
これにより、公証役場とのやり取りが一切なくなり、スケジュールを3日~5日程度、短縮することが可能です。設立費用も、定款認証手数料(約5万円)と登録免許税(株式会社15万円に対し、合同会社は6万円)が安くなるため、10万円以上コストを抑えられます。
ただし、一般的に株式会社よりも社会的信用度が低いと見なされる傾向があるため、あなたの事業戦略に合わせて、慎重に選択する必要があります。
結論:あなたの時間は、手続きではなく「未来」のために使うべき
会社設立のスケジュールは、法務局での登記審査期間という変えられない部分を除き、その大半が「準備」の期間で構成されています。そして、その準備の質とスピードが、あなたの会社の誕生までの時間を決定づけます。
あなたは、その貴重な時間を、慣れない法律や手続きの調査、書類の作成と修正、役所とのやり取りに費やしますか?
それとも、その時間を、事業計画を磨き上げ、最初の顧客を見つけ、共に働く仲間を探すといった、経営者でなければできない、会社の「未来」を創るための活動に投資しますか?
私たち荒川会計事務所は、単なる税務の専門家ではありません。あなたの会社設立という、一度きりの重要なプロジェクトを、遅延なく、ミスなく、そして最短で成功へと導く、経験豊富な「プロジェクトマネージャー」です。
あなたの貴重な時間を、無駄にしないでください。
手続きは、すべて私たちプロにお任せください。
まずは無料相談で、あなたの会社設立の「最短スケジュール」をご提案します。

