個人事業と株式会社、税金面ではどちらが得か
個人事業主として成長し、売上が上がってくると、税金の負担額も増加していきます。
しかし、株式会社などの法人ならば、税金面において得をする場合もあるのです。
例えば、株式会社を設立してた初年度と2年目は消費税の納付義務が免除されます。
これは法人化するときの大きなメリットです。
ただし、設立する法人の資本金額が1,000万円以上の場合は、2年間の免除が受けられません。
また、株式会社は個人事業主よりも経費として認められる範囲が広く、課税所得を減らすことも可能です。
従業員家族への給与を経費としたり、生命保険の保険料を会社の経費としたりするケースなどが、これにあたります。
赤字発生時の繰り越し可能期間も、個人事業主と株式会社では異なります。
赤字の繰り越しとは、ある期に発生した赤字と翌期に発生した黒字を相殺して、課税所得を減らす操作です。
個人事業主は赤字の繰り越し可能期間が3年間ですが、法人では最大で10年間の赤字の繰り越しが可能です。
法人には多くのメリットがあるように見えますが、その分申告が大変といってデメリットも考えられます。
どちらがよいか、ご自身の状況により判断することが大切です。

