個人事業主として始めたあなたのビジネスは、順調に成長を遂げてきました。そして今、あなたは更なる高みを目指すための、重大な岐路に立っています。
「もっと大きな取引をしたい」「優秀な人材を雇ってチームを作りたい」「新しい店舗や設備に投資して、事業を加速させたい」
その力強い翼を広げるために、あなたの事業は、個人事業主という名の「滑走路」では、もはや手狭になっているのかもしれません。
「法人成り」は、あなたの事業を、より大きく、より遠くへ飛ばすための「ジェット機」へとアップグレードする作業です。しかし、どれほど高性能なジェット機も、その性能を100%引き出すための「ジェット燃料(=潤沢な資金)」がなければ、宝の持ち腐れです。
この記事では、「法人成り」と「創業融資」を、個別のイベントとしてではなく、2つを同時に行うことで相乗効果を最大化し、あなたの事業を再スタートの瞬間から最高速度で離陸させるための、極めて強力な経営戦略について、その秘訣を徹底的に解説します。
なぜ「法人成り」と「創業融資」を同時に行うべきなのか?3つの絶大なシナジー効果
「なぜ、わざわざ面倒なことを同時に?」と思われるかもしれません。しかし、この2つを組み合わせることには、それを補って余りある、戦略的なメリットが存在します。
シナジー1:最強の「新創業融資制度」の利用資格が“復活”する
これが、この戦略の核となる最大のメリットです。起業家にとって最も有利な日本政策金融公庫の「新創業融資制度」には、「事業開始後、税務申告を2期終えていない方」という、非常に厳しい利用期限があります。個人事業主として長く事業を続けてきたあなたは、すでに対象外となっているかもしれません。
しかし、「法人成り」をすると、法律上は全く新しい会社(法人)が誕生したことになります。つまり、新会社の事業年度はまだ1期目も始まっていない「0期」の状態。これにより、「新創業融資制度」の利用資格が、完全にリセットされ“復活”するのです。これは、法人成りというタイミングでしか使えない、まさに裏ワザとも言えるテクニックです。
シナジー2:「法人化」そのものにかかる費用も、融資対象にできる
法人成りには、定款の認証費用や登録免許税といった、最低でも20万円以上の設立費用が必要です。この費用を、あなたの自己資金から持ち出す必要はありません。法人成り後の事業計画に必要な資金の一部として、設立費用そのものも、創業融資の対象経費に含めて申し込むことが可能です。これにより、手元のキャッシュを温存したまま、スムーズに法人化を実現できます。
シナジー3:「法人」としての信用力で、より有利な条件を引き出す
金融機関は、個人事業主よりも法人に対して、より高い信用を置く傾向があります。公私の区別が明確な決算書を提出でき、事業の継続性も高いと判断されるためです。個人事業主として申し込むよりも、新しく設立した「法人」として、明確な事業計画と共に申し込むことで、より高い融資額や、より有利な条件を引き出せる可能性が高まります。
「法人成り+創業融資」を成功させるための具体的な5ステップ
この強力な戦略を成功させるには、正しい手順で、慎重に準備を進める必要があります。
STEP 1:【戦略立案】すべての土台となる「事業計画」を練り上げる
なによりも先に、法人化した後の「新しい会社の姿」を具体的に描きます。なぜ法人化するのか?調達した資金で、具体的に何を実現し、今後3~5年で事業をどう成長させていくのか?この「法人化後の未来を描く事業計画」こそが、融資審査の成否を分ける、すべての土台となります。この段階で、私たちのような専門家と共に、金融機関を納得させられるレベルまで計画を磨き上げることが不可欠です。
STEP 2:【書類準備】法人設立と融資申込の書類を「同時並行」で作成
STEP 1で作成した事業計画書を基に、融資申込の書類一式を準備します。それと全く同じタイミングで、司法書士などと連携し、法人設立のための「定款」などの書類も準備します。この時、定款に記載する「事業目的」と、事業計画書の内容に、完全に整合性が取れていることが極めて重要です。
STEP 3:【法人設立】個人事業の区切りと、新会社の誕生
個人事業主としての最終的な経理処理を完了させ、事業を正式に廃業します。そして、準備した書類を法務局に提出し、会社設立の登記申請を行います。この申請日が、あなたの新しい会社の「誕生日」となります。
STEP 4:【融資申込】設立後、間髪入れずに融資を申し込む
会社の登記が完了し、「登記簿謄本」が取得できたら、間髪入れずに、準備しておいた書類一式を、新しい「会社名」で日本政策金融公庫に提出します。その後、事業計画書に基づいた、融資担当者との面談に臨みます。
STEP 5:【事業再スタート】資金を得て、計画を実行へ
無事に融資の審査が通れば、あなたの新しい会社の法人口座に、事業を飛躍させるための資金が振り込まれます。ここからが、STEP 1で描いた壮大な事業計画を、現実のものにしていく、本当のスタートです。
なぜ、この複雑なプロセスに専門家のサポートが不可欠なのか
ここまでお読みいただき、この「法人成り+創業融資」という戦略がいかに強力であるか、そして、いかに専門的で、緻密な計画を要するかをご理解いただけたかと思います。
このプロセスには、
- 会計・税務:個人事業の最終決算、資産の引継ぎ、法人設立後の経理体制構築
- 法務・登記:定款の作成・認証、会社設立登記
- 財務・金融:事業計画の策定、融資申込書類の作成、金融機関との面談交渉
といった、複数の専門領域が複雑に絡み合います。これらのタスクのタイミングや内容が少しでもズレてしまうと、融資が受けられなくなったり、後から思わぬ税金が発生したりと、取り返しのつかない事態に繋がりかねません。
私たち荒川会計事務所は、単に個別の手続きを代行するだけではありません。あなたの「事業の再スタート」という一大プロジェクトの、全体を俯瞰し、すべてのプロセスを最適化する「プロジェクトマネージャー」として、あなたに寄り添います。
結論:法人成りを、事業飛躍の「最高のジャンプ台」にするために
個人事業主から法人へのステップアップは、あなたのビジネスライフにおける、大きな、そして素晴らしい転換点です。その貴重な機会を、単なる「手続き」で終わらせるのではなく、潤沢な「資金」という翼を同時に手に入れることで、未来への「最高のジャンプ台」に変える。それが、「法人成り+創業融資」戦略の本質です。
あなたの事業は、次のステージへ飛び立つ準備ができていますか?
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