別会社設立の節税
会社の節税方法に、別会社設立による分社化があります。
これは1つの会社を大きくするのではなく、会社を分割して複数の会社を経営するという手法です。
別会社の設立が節税になる理由として、法人税の累進課税制度が挙げられます。
資本金が1億円以下の企業の場合、利益800万円を境に税額が異なります。
具体的には、800万円以下の場合は約23%、800万円超の場合は約33%が法人税の実効税率です。
例えば、毎年1,200万円の利益がある会社の場合は800万円までが23%で、残りの400万円に対して33%の法人税が課せられます。
数式で表すと、以下の通りです。
・800万円 × 23% + 400万円 × 33% = 316万円
ここで会社を分割して、利益が600万円ある2つの会社の法人税は以下になります。
・600万円 × 23% + 600万円 × 23% = 276万円
このように会社を分割したほうが、法人税の負担が少なくなるのです。

