「やっと融資が下りた!これでしばらく銀行に行かなくて済む…」
もしそう考えているとしたら、それは大きな間違いです。 融資実行後の銀行対応、いわゆる「モニタリング(事後管理)」への協力姿勢こそが、あなたの会社の「信用力」を決定づけるからです。
銀行員は、融資した会社が「計画通りに利益を出しているか」「資金繰りは大丈夫か」を常に心配しています。 しかし、多くの経営者は決算(年1回)まで何も報告しません。これでは、銀行員は不安になり、次の融資案件を積極的に通そうという気にはなりません。
逆に、毎月(または四半期ごと)に精度の高い「試算表」と、状況を説明する「経営コメント」を自発的に提出する社長は、銀行員から絶大な信頼を得ます。 その結果、「金利の引き下げ」「追加融資の提案」「緊急時の即日対応」といったプレミアムな対応を引き出すことができるのです。
この記事では、銀行担当者が喉から手が出るほど欲しい「試算表」の作り方と、稟議書にそのまま使える「経営コメント」の業種別テンプレート、さらには銀行内部で行われている「資産査定(資産のマイナス評価)」の裏側まで、プロの税理士が徹底的に解説します。
- 試算表は「早さ」が命。翌月20日までの提出を目指す。
- 数字だけでは不十分。「なぜそうなったか」のコメントが必須。
- 建設・飲食・ITなど、業種ごとに「刺さるキーワード」がある。
- 銀行は試算表の資産を「減額」して見ている(実質資産評価)。
第1章:なぜ銀行は「融資後の試算表」を欲しがるのか?
銀行員の心理を知れば、何を提出すべきかが見えてきます。 彼らが試算表を求める理由は、主に3つあります。
1. 「格付け」を維持・管理するため
銀行は金融庁の指導により、融資先企業の状況を定期的にチェックし、「格付け(ランク)」を見直す義務があります。 最新の試算表がないと、銀行は「状況不明」として保守的(低め)な評価をせざるを得ません。定期的な提出は、不当な格下げを防ぐための防衛策なのです。
2. 「使途違反」がないか確認するため
「運転資金として借りたのに、社長の個人資産に流れていないか?」「設備投資資金が別の支払いに消えていないか?」 銀行は資金の使い道(資金使途)に非常に厳格です。試算表の貸借対照表(B/S)を見れば、おかしな資金流出がないか一発でわかります。特に「貸付金」や「仮払金」の増加は厳しくマークされます。
3. 何かあった時に「助ける理由」を作るため
これが最も重要です。 普段から情報を開示してくれる社長に対しては、担当者も愛着が湧きますし、会社の状況を深く理解できます。 いざ資金繰りが苦しくなった時、担当者は上司に対して「この社長は毎月しっかり報告をしており、今回の悪化も一時的なものです」と庇うことができます。 情報がない会社は、庇いようがなく、支援を打ち切られるリスクが高まります。
第2章:銀行に出す「試算表」の3つの条件
会計ソフトから出力した試算表をそのまま渡すだけでは、60点です。 銀行員が「見やすい」「信頼できる」と思う試算表には、3つの条件があります。
条件1:とにかく「早い」こと(鮮度)
3ヶ月前の試算表を持ってこられても、銀行員は困ります。 理想は「翌月20日〜末日」までの提出です(例:4月分の試算表は5月20日頃までに)。 多少の未確定事項(数千円の経費未入力など)があっても構いません。「概算」でも良いので、スピードを優先してください。2ヶ月遅れると「経理能力がない会社」と判断されます。
条件2:貸借対照表(B/S)の「中身」が綺麗であること
損益計算書(P/L)の売上や利益も大事ですが、銀行員は貸借対照表(B/S)をより重視します。 以下の科目が整理されているか確認してください。
- 現金過不足:マイナスになっていないか?(脱税や粉飾を疑われます)
- 役員貸付金:会社のお金が社長に流れていないか?(銀行が最も嫌う科目です)
- 仮払金:使途不明金が溜まっていないか?
条件3:推移表(月次推移)がついていること
単月の数字だけ見せられても、それが良いのか悪いのか判断できません。 「全部入り」の分厚い資料ではなく、「月次推移損益計算書(横に月が並んでいる表)」を1枚つけてあげると、トレンドが一目でわかり、非常に喜ばれます。
第3章:担当者が泣いて喜ぶ「経営コメント(報告書)」の書き方
ここからが本題です。 試算表という「結果(数字)」と一緒に、その「理由(定性情報)」をA4用紙1枚で提出しましょう。 銀行担当者は、この紙を元に上司への報告書(稟議書)を書きます。つまり、「担当者がそのままコピペできるような文章」を渡してあげるのが、最高の気遣いです。
基本構成:A4一枚レポート
【〇月度 経営報告書】
株式会社〇〇 代表取締役 〇〇
1. 全体概況(例)売上高は前年同月比110%の〇〇万円、営業利益は〇〇万円で着地しました。主力のA事業が好調を維持しています。
2. 売上・利益の増減要因(重要!)
【良かった点】
・新規顧客〇社との契約獲得により、売上が増加。
・先月実施したWeb広告の効果が出始め、問い合わせ数が増加。
【悪かった点・課題】
・原材料費の高騰により、原価率が2%悪化。
・天候不順により、客足が鈍化。
(例)原価高騰に対し、来月から販売価格を5%値上げします。既存顧客への説明は完了しており、離脱は最小限に抑えられる見込みです。
4. 資金繰り状況(例)現預金残高は〇〇万円。来月の納税資金も確保済みであり、資金繰りに懸念はありません。
ポイント:結果(数字)+要因(理由)+対策(アクション)
悪い報告(赤字や売上減)がある場合ほど、このレポートが威力を発揮します。 単に「赤字でした」と報告するのと、「材料費高騰で赤字ですが、すでに来月から値上げを決めています」と報告するのでは、銀行の評価は全く違います。 「課題を認識し、手を打っている経営者だ」と思わせることが重要なのです。
第4章:【業種別】そのまま使える「経営コメント」OK/NG文例集
業種によって、銀行員が気にしているポイントは異なります。 主要な4業種について、担当者に「刺さる」コメントの書き方を解説します。
1. 建設業(工務店・内装業)
銀行の懸念:「工事の進捗は?」「資材高騰の影響は?」「入金ズレはないか?」
2. 飲食業・小売業
銀行の懸念:「客数は戻ったか?」「食材・人件費(FLコスト)の管理は?」
3. IT・ソフトウェア業
銀行の懸念:「開発コスト(人件費)が先行していないか?」「サブスクの解約率は?」
4. 卸売業
銀行の懸念:「在庫が滞留していないか?」「売掛金の回収は順調か?」
第5章:銀行員はココを叩く!「実質資産」のマイナス評価対策
銀行は、提出された試算表をそのまま信じるわけではありません。 彼らは裏で電卓を叩き、資産の数字を減額修正(=実質資産の査定)を行っています。これを知らずにいると、「黒字なのに評価が低い」という事態に陥ります。
1. 「売掛金」の回収可能性
銀行は「回収サイト」を見ています。
通常1ヶ月で回収しているはずの会社なのに、売掛金の残高が「月商の3ヶ月分」もあったらどう思うでしょうか?
「回収できない不良債権が混ざっているのでは?」と疑い、その分を資産からマイナス(ゼロ評価)します。
対策:長期滞留債権がある場合は、正直に「〇〇社の分が訴訟中で回収遅延していますが、他は正常です」と明細を付けて説明しましょう。
2. 「棚卸資産(在庫)」の架空計上
在庫は、利益を操作(粉飾)しやすい科目です。
在庫が急増しているのに売上が伸びていない場合、銀行は「売れない在庫(死に筋)が溜まっている」または「架空在庫で利益を水増ししている」と判断し、在庫金額を大胆にカットして評価します。
対策:在庫が増えた正当な理由(先行仕入れ、大型案件用など)を必ずコメントしてください。
3. 「貸付金」「仮払金」は全額ゼロ評価
社長への貸付金や、内容不明の仮払金は、銀行評価上は「資産価値ゼロ」です。
それどころか、「公私混同が激しい会社」として格付けを大幅に下げられます。
対策:決算までに必ず精算すること。期中は極力発生させないこと。
4. 「開発費」「開業費」などの繰延資産
これらは会計上の資産ですが、換金価値はないため、銀行は基本的にゼロ評価します。 「資産があるから大丈夫」と思わず、これらを除いた「実質自己資本」がプラスになっているかを意識してください。
第6章:これをやったら信頼ゼロ!やってはいけないNG行動
逆に、銀行からの信用を一瞬で失うNG行動があります。
NG1:悪い時だけ連絡を絶つ(サイレント)
調子が良い時は報告に来るのに、業績が悪化すると連絡が取れなくなる。これが一番嫌われます。 銀行は「悪いニュースほど早く知りたい」のです。 赤字や資金不足の予兆がある時こそ、真っ先に銀行に相談してください。「隠そうとした」と思われた時点で、支援の道は閉ざされます。
NG2:試算表と決算書の数字が全然違う
毎月の試算表では黒字だったのに、決算書が出てきたら大幅な赤字になっていた。 これは「粉飾していた」か「経理がズサンすぎる(減価償却等を期中にやっていない)」のどちらかです。 期中に行うべき処理をある程度見込んで試算表を作らないと、試算表の信頼性が失われます。
NG3:質問に対して即答できない
「なぜ今月は売上が下がったんですか?」と聞かれて、「えーっと、税理士に聞かないとわかりません」と答える社長。 これでは「自社の数字を把握していない経営者」というレッテルを貼られます。 細かい会計処理はわからなくても、「商売の動き(売上増減の理由)」は社長自身の言葉で語らなければなりません。
第7章:【FAQ】試算表提出に関する実務Q&A(25選)
実務現場でよくある質問に、本音で回答します。
Q1. 毎月提出しないといけませんか?
A. 融資条件によりますが、基本は「3ヶ月に1回」でも十分です。
業況が安定しているなら四半期に一度でOKです。ただし、創業直後や業績回復局面、あるいは追加融資を狙っている時期は、毎月提出することでアピールになります。
Q2. 郵送でもいいですか?持参すべきですか?
A. メール(PDF)か郵送でOKです。
最近は銀行員も忙しいため、アポなし訪問は迷惑になることもあります。「メールで送ります」と一言断ってPDFを送るのがスマートです。
Q3. 赤字の試算表は見せたくないのですが…
A. 隠すと後で倍返しになります。必ず出してください。
決算でバレます。期中で隠していたことがバレると「不誠実」とみなされます。赤字の時こそ「なぜ赤字か」「どう回復させるか」のレポートを添えて提出するチャンスです。
Q4. 経営コメントは手書きでもいいですか?
A. OKですが、PC作成の方が銀行員は助かります。
銀行員は稟議書に内容を転記するため、コピペできるテキストデータやWord、Excelだと非常に喜びます。
Q5. 資金繰り表も出した方がいいですか?
A. 出せるなら最強の武器になります。
試算表(過去)だけでなく、資金繰り表(未来)を出せる中小企業は稀です。これがあるだけで「管理能力が高い」と評価され、融資審査で非常に有利になります。
Q6. 税理士の印鑑は必要ですか?
A. 不要ですが、あると信頼度は上がります。
必須ではありません。ただ、税理士のチェックが入っていることの証明として表紙をつけることは有効です。自社で作った適当な数字ではないという証明になります。
Q7. 「仮払金」が多いと指摘されました。どうすれば?
A. 速やかに精算し、内容を説明してください。
仮払金は「使途不明金」と見なされ、実質資産からマイナスされます。出張旅費の精算漏れなどであればすぐに処理し、どうしても残る場合は中身を明細化して説明します。
Q8. 複数の銀行と取引があります。全部に出すべき?
A. メインバンクと準メインには必ず出してください。
融資残高が多い銀行には必須です。付き合い程度の銀行(残高が少ない、プロパー融資がない)には、求められたら出すスタンスでも構いません。
Q9. 試算表の「摘要欄」は見られていますか?
A. よく見られています。
特に交際費の相手先や、大きな振込先などはチェックされます。不適切な記載(個人的な支出と疑われる店名など)がないか、税理士任せにせず確認してください。
Q10. ネットバンキングの入出金明細でも代用できますか?
A. 代用できません。
入出金明細はキャッシュの動きだけであり、売掛金や買掛金、利益が見えません。必ず「発生主義」で作られた試算表が必要です。
Q11. 予実管理(予算と実績の比較)は必要ですか?
A. 融資時に事業計画書を出しているなら必須です。
「計画通り進んでいるか」の答え合わせが必要です。計画とズレている場合は、その理由をコメントで補足します。
Q12. 担当者が変わったら、また一から説明が必要?
A. そうならないために「経営コメント」があります。
口頭の説明は引き継がれませんが、文書(レポート)で残しておけば、後任の担当者も過去の経緯をすぐに把握できます。引き継ぎリスク対策としても文書化は有効です。
Q13. 在庫(棚卸資産)の金額はどうすればいいですか?
A. 概算棚卸で入力しておくのがベストです。
期首在庫のままだと原価率が狂い、利益が正しく表示されません。「推定原価率」を使って計算した概算在庫を入力し、粗利益の実態に近づけておくことが重要です。
Q14. 減価償却費は毎月計上すべきですか?
A. はい、月次計上を強く推奨します。
決算でドカンと計上すると、期中の利益が過大に見えてしまいます。正しい業績把握のため、減価償却費、賞与引当金、消費税などは月割りで計上しましょう。
Q15. 税理士が試算表をなかなか作ってくれません。
A. 銀行対応上、大きな支障になる可能性があります。
「2ヶ月以上遅れる」「催促しないと来ない」状況は、銀行からの信用を損なう要因になり得ます。自計化(自社入力)を進めるか、スピーディーに対応できる税理士への変更をお勧めします。
Q16. リスケ中ですが、試算表は出すべきですか?
A. 必須です。出さないと支援打ち切りのリスクがあります。
リスケ(返済猶予)中は、計画通り再建が進んでいるかを銀行が厳しく監視しています。毎月の提出と報告は「義務」と考えてください。
Q17. 粉飾決算をしてしまいました。試算表で直せますか?
A. 試算表でこっそり直すのは危険です。
急に数字が変わると不自然です。修正申告をするか、銀行に正直に話して再建計画を作り直すか、専門的な判断が必要です。独断で数字をいじると信用を完全に失います。
Q18. 勘定科目はどこまで細かくすべきですか?
A. 「雑費」が多すぎなければ、標準的な科目で大丈夫です。
細かすぎる必要はありませんが、金額が大きいのに「雑費」や「その他」で処理されていると中身を聞かれます。主要な経費は独立した科目を作ってください。
Q19. 売上が急増した場合も報告が必要ですか?
A. はい、ポジティブな報告も重要です。
売上急増は「運転資金(仕入資金)不足」の予兆でもあります。早めに報告しておけば、「前向きな運転資金」の融資提案を受けやすくなります。
Q20. 銀行員から「試算表について質問があります」と電話が来ました。
A. チャンスです。丁寧に対応してください。
興味を持ってくれている証拠です。わからないことは「確認して折り返します」でOKなので、誠実に対応してください。
Q21. クラウド会計(freeeなど)の画面を見せてもいいですか?
A. 画面ではなく、PDF出力したものを渡してください。
銀行内部の稟議書に添付するため、紙やPDFの形が必要です。
Q22. 補助金の入金があった場合、どう計上すべき?
A. 営業外収益(雑収入)に計上し、その旨を注記します。
本業の利益(営業利益)と混ざらないようにします。コメント欄で「当月は補助金〇〇万円が入金されたため、経常利益が押し上げられています」と説明すると親切です。
Q23. 試算表の提出を忘れていました。どうすれば?
A. 今からでもすぐに出してください。
「遅れてすみません」と一言添えて出せば大丈夫です。一番悪いのは「気まずいから出さないままにする」ことです。
Q24. 銀行員との面談時間はどれくらいがいいですか?
A. 15分〜30分程度で十分です。
ダラダラ話す必要はありません。コメントシートに沿ってポイントだけ説明すれば、相手の時間を奪わず好印象です。
Q25. 試算表作成を自社でやる自信がありません。
A. 無理せず税理士に頼んでください。
間違った試算表を出すくらいなら、プロに任せた方が安全です。ただし、「翌月20日までに仕上げてくれる税理士」を選んでください。
まとめ:報告とは「次の融資の予約」である
試算表の提出は、面倒な義務ではありません。 「うちは順調です(あるいは課題に対処しています)。だから次も貸してくださいね」という、未来の融資への予約活動なのです。
A4一枚の経営コメントを添えるだけで、あなたの会社は銀行員にとって「その他大勢」から「パートナー」へと変わります。 ぜひ、今月の試算表から実践してみてください。
「経営コメントに何を書けばいいかわからない」「試算表を早く出す体制を作りたい」
そのようなお悩みがあれば、荒川会計事務所にご相談ください。 元銀行員の視点も交え、金融機関から評価される強い財務体質の構築をサポートいたします。
記事執筆監修者
荒川会計事務所(経営革新等支援機関(認定支援機関))代表税理士・登録政治資金監査人・行政書士の荒川 一磨です。
会社設立と創業融資を得意とし、何でも相談できる話しやすいパートナーであることを心掛けている事務所です。
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